老後資金の準備を後押しする制度iDeCo。
掛け金を拠出して運用することで、税制面での優遇を受けながら老後に向けた資産作りをすることができます。
しかし、ご自身で投資する商品や運営管理機関(金融機関)を選択しなければいけません。
投資に馴染みのない方にとっては、何を選ぶと良いのかわからないのではないのでしょうか。
そこで、この記事では、
「どの商品を割り当てるのが良い?」
「運営管理機関はどこが良い?」
といった疑問をお持ちの方に向けて、どのような商品を割り当てると良いのか、どのような運営管理機関を選ぶと良いのか、といったことを解説していきます。
iDeCoへ加入しようと思っている方のお役に立つことができれば幸いです。
もくじ
1.iDeCoの商品の選び方
どのような点に注目して商品を選ぶと良いのかということを解説します。
1-1.期待リターンの高い商品を割り当てる
iDeCoで投資する商品を選ぶ際のポイントは、期待リターンの高い商品を割り当てることです。
期待リターンを高くするためには株式の比率を増やします。
これは「運用益が非課税」というiDeCoの大きなメリットを最大限に活かすためです。
ただし、iDeCoは資産運用の中の一部であることを踏まえて、資産運用全体の中でリスクを取る分についてはiDeCoに割り当てる、という考え方をしましょう。
とはいえ「リスクを取らない」というのも考え方の1つです。また、比較的年齢が上の方で、投資期間を考えるとリスクの高い商品には手を出しづらいという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は元本確保型の商品を割り当てても良いでしょう。
比較的若い方で、多少はリスクをとっても良いという方は、iDeCoのメリットを最大限に活かすためにも、期待リターンの高い商品を選ぶのをオススメします。
1-2.手数料が安い商品を選ぶ
投資信託には「信託報酬」と呼ばれる手数料がかかります。
商品によって異なりますが、同類の商品に投資するならできるだけ信託報酬の安い商品を選ぶようにしましょう。
iDeCoは長期にわたる投資になりますので、少しの手数料の差が将来的に大きな差になってしまいます。
2.iDeCoの運営管理機関の選び方
どのような点に注目して運営管理機関を選ぶと良いのかということを解説します。
2-1.投資したい商品を取り扱っている
まず注目すべきポイントは、投資したい商品を取り扱っているかどうか、という点です。
「投資したい商品が特に思い浮かばない」
という方は先ほど解説したポイントを思い出してみてください。
「リターンが高く、手数料の安い商品を取り扱っているかどうか」という視点で探してみましょう。
2-2.運営管理手数料が安い
投資したい商品を取り扱っていたら、次に、運営管理手数料が安いかどうか、という点に注目しましょう。
iDeCoではどの運営管理機関を選んだとしても毎月171円の手数料がかかってしまいます。
内訳としては、掛け金を納付する度に国民年金基金連合会に支払われる手数料が105円、信託銀行に支払われる手数料が66円です。
この171円とは別に、「運営管理手数料」というものがあり、運営管理機関によって異なります。
ただし、運営管理手数料は0円の運営管理機関もあります。運営管理手数料が無料の運営管理機関を選ぶのがオススメです。
- イオン銀行
auアセットマネジメント
- auカブコム証券
- SBI証券
- 大和証券
松井証券
- マネックス証券
- 楽天証券
3.iDeCoで老後に備えよう
iDeCoは次のようなメリットがあります。
- 所得税と住民税の控除
- 運用益が非課税
- 受取時に控除
- 60歳まで引き出せない
これらのメリットを十分に活かすためにも投資する商品や運営管理機関を上手に選びたいですね。
この記事がご参考になりましたら幸いです。

iDeCoの始め方!加入資格や始める前に考えるべきことを解説