iDeCoで元本割れしたときの考え方と可能性を下げる方法を解説

ideco 元本割れ

老後に向けてiDeCoに加入しているけれど元本割れしてしまった!どうしよう!

老後に向けた資産づくりを後押ししてくれるiDeCoですが、あくまでも「投資」ですので100%利益が生まれるわけではなく、元本割れしてしまうこともあります。

この記事では、

iDeCoへの加入を検討しているけれど元本割れが不安

iDeCoに加入しているけれど元本割れしてしまった!どうしよう!

といった方に向けて

元本割れの可能性を少しでも下げる方法

元本割れしてしまったときの考え方

などについて解説します。

iDeCoに加入している方や、iDeCoへの加入を検討している方の不安や疑問が少しでも解消されると幸いです。

1.iDeCoの元本割れの可能性を少しでも下げる方法

では早速、元本割れの可能性を少しでも下げる方法を2つご紹介します。

あらかじめ申し上げておくと、これから紹介する2つの方法は、どちらも「手数料負け」しないための工夫です。

これらを実践すれば必ずしも元本割れを防げるというわけではありません。

しかし、知っておくと役に立つかと思います。

1-1.できるだけ上限額まで拠出する

元本割れの可能性を下げる方法の1つ目は、拠出額をできるだけ大きくすることです。

iDeCoでは毎月の拠出額に上限が設定されているので、できるだけ上限額いっぱいまで拠出するのがオススメです。

では、なぜ拠出額を大きくすれば元本割れの可能性を下げられるのか解説します。

iDeCoは、少なくとも毎月171円、年間にして2,052円の手数料がかかります。

もし、月の最低拠出額である5,000円しか拠出しなければ、年3.4%以上の利回りで運用しなければ、赤字になってしまいます。

ところが、例えば、月に1.2万円拠出すれば、年1.4%以上の利回りで運用すれば赤字を回避できます。

つまり、拠出額を大きくすることで手数料の占める割合を小さくし、手数料負けの可能性を下げるという手法です。

もちろんこの理屈では、利回りがマイナスになってしまうと、拠出額が大きかろうと小さかろうと元本割れになってしまいます。

そのため、あくまでも「可能な範囲で拠出額を大きく設定しましょう。

無理は禁物です。

MEMO
  • 拠出金額をできるだけ大きく設定しましょう
  • ただし経済状況に合わせて無理のない金額で

1-2.年単位拠出にする

元本割れの可能性を下げる方法の2つ目は、拠出を月々の支払いではなく、年単位拠出にして拠出回数を少なくすることです。

年単位拠出とは、年間の掛け金の限度額までなら年1回〜12回の間で自由に拠出スケジュールを組めるというものです。

例えば、年1回払いの場合、12月の引き落としで、その年の1月から11月の引き落とし分までまとめて支払うことができます。

なぜ年単位拠出にして拠出回数を少なくすると元本割れの可能性を下げられるのか解説します。

先述した毎月の171円のうち、105円は、国民年金基金連合会に支払う手数料で、掛け金を納付するたびにかかる手数料です。
(残りの66円は事務委託先金融機関(信託銀行)の手数料)

国民年金基金連合会に支払う手数料は、年間にして1,260円(105円 × 12か月)となりますが、年に1回まとめて拠出すれば、年間1,260円の手数料を105円に削減することができます。

これも、手数料負けを防ぐ工夫です。

ただし、月によって拠出額を増減させるのは、「ドルコスト平均法」の考え方を重視している方にとってはあまり得策ではないかもしれません。

また、「何月にいくら引き落とされるのか」ということを把握しておく必要がありますので、毎月一定額拠出する場合と比べて管理が大変になります。

あくまで手数料負けの可能性を下げる方法の1つとして参考にしてください。

MEMO
  • 手数料負けを防ぐには年単位拠出も有効
  • ドルコスト平均法の考え方に反するというデメリットも

2.元本割れしてしまっても加入するメリットはある

先ほど紹介した「元本割れの可能性を少しでも下げる方法」はあくまでも「手数料負け対策」です。

iDeCoは「投資」ですので、必ず勝てるという保証はなく、やはり元本割れするリスクはあります。

では、元本割れする可能性があるならiDeCoに加入しない方がましなのかというと、そうではありません

老後のための資産づくりとしてiDeCoが勧められている一番の理由は、節税効果があるということにあります。

iDeCoには3つの節税効果があり、それぞれ「所得税と住民税の控除」「運用中の運用益が非課税」「受け取る時にも控除あり」です。



iDeCo(個人型確定拠出年金)で節税になる仕組みをわかりやすく解説!

「運用中の運用益が非課税」に関しては、元本割れしてしまうと恩恵にあずかることはないですが、「所得税と住民税の控除」に関しては絶大な効果があります。

もし元本割れしてしまっても、元本割れで損した金額よりも、所得税と住民税の控除によって節税できた金額の方が大きければ、元が取れたと言えるでしょう。

このように考えるためにも、iDeCoに加入する目的を明確にする必要があります。

あなたは、

節税のためにiDeCoに加入した」のか、

資産運用で利益をあげるためにiDeCoに加入した」のか。

節税が目的であれば、元本割れしても必要以上に落ち込む必要はないですね。

また、節税だけでなく、60歳まで引き出せないというiDeCoの特長を活かして「老後まで絶対に切り崩せない貯金として」利用するという考え方もできます。

いずれにせよ「自分がiDeCoに加入した目的は何なのか」ということを見失わないことが肝心です。

これからiDeCoに加入しようと思っている方も、ぜひ「iDeCoに加入する目的は何か」ということをしっかり考えてから加入しましょう。

MEMO
  • iDeCoの真価は節税効果!
  • iDeCoに加入する目的を明確にしよう!

3.もし元本割れしてしまったら

さて、「節税が目的なら元本割れしても落ち込む必要はないはず」ということを申し上げましたが、そうは言っても自分の資産が小さくなってしまうのは気が気でない方もいらっしゃるかと思います。

ここからは、もし元本割れしてしまったら、どのように考え、何をすれば良いのか解説します。

3-1.目先の浮き沈みに一喜一憂しない

iDeCoは老後に向けて長い期間をかけて行う積み立て投資です。

20歳以上で加入することができ、原則60歳まではつき合い続けることになります。

ということは「ドルコスト平均法」という考え方を理解しておかなければいけません。

ドルコスト平均法とは、相場の浮き沈みに関わらず定期的に一定の金額で購入し続けることで、平均購入コストを比較的安くするというものです。

「ドルコスト平均法」という言葉を聞いてピンとこない方のために簡単に説明しておくと、相場に関わらず毎月一定額で購入するということは、相場が下がっているときは多めに買って、相場が上がっているときは少なめに買うことになるので、全体として平均購入額が安くなるということです。

今、相場が下がっていても、長期的に見れば底をついてから上がるということが前提の考え方にはなりますが、だからこそ目先の浮き沈みに一喜一憂せず、落ち着いて拠出を続けることが重要になるのです。

3-2.運用内容を見直す

「相場が下がって元本割れしていてもドルコスト平均法の考え方に則って落ち着きましょう」ということ申し上げましたが、そうは言っても「許容範囲を超えた元本割れの仕方をしている」というケースもあるかと思います。

そのような場合は、運用内容を見直すことも検討しましょう。

iDeCoで運用内容を変更する方法は2つあります。

1つは「配分変更」、もう1つは「スイッチング」です。

「配分変更」は、加入した時に届け出た毎回の買付内容の比率を変更することを言います。

例えば、毎月1.2万円の拠出をしていて、元本確保型の商品と投資信託をそれぞれ半分ずつ(元本確保型を6,000円、投資信託を6,000円)購入していたとしましょう。

これを、次回から元本確保型を30%、投資信託を70%(元本確保型を3,600円、投資信託を8,400円)という割合に変更する、という具合です。

一方、「スイッチング」は既に積み立ててある資産の投資配分を変更することです。

ある商品の一部または全部を売却して、売却代金で他の商品を購入し、資産配分を変更します。

つまり、配分変更は、これから購入する分に対して変更を加えるのに対して、スイッチングは、既に購入した分に対して変更を加える、というイメージを持っていただけるとわかりやすいかと思います。

スイッチングをする上で、注意しなくてはいけないことが2点あります。

商品によっては「信託財産留保額」というコストが差し引かれてしまうことがあるということと、金融機関によってはスイッチングできる回数に制限を設けている場合があることです。(最低でも3か月に1回はスイッチングを認められるように法律で義務づけられています)

いずれにせよ、目先の相場に狼狽してむやみやたらと配分変更やスイッチングを行うのは得策ではありません。

iDeCoは長期投資であることを十分に意識して、目先の相場の浮き沈みに一喜一憂しないように心がけましょう。

MEMO
  • iDeCoは長期投資
  • 目先の浮き沈みに一喜一憂しない
  • それでも気になるなら運用内容の見直しも視野に

4.iDeCoを始めるには

「元本割れの可能性を少しでも下げる方法」や「元本割れしてしまったときの考え方」について解説しました。

これからiDeCoに加入しようと思っている方は、iDeCoには元本割れのリスクもあるということをきちんと理解した上で、「なぜ自分はiDeCoに加入するのか」と考えてください。

節税のため」なのか、

老後まで引き出すことができない貯金として」なのか。

ご自身のライフプランに合わせて目的を明確にしましょう。

そして、iDeCoに加入する目的が明確になったら、まずは運営管理機関(金融機関)に資料請求するところから始めてみましょう。

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