iDeCoとNISAの違いを比較解説!大切なのは両者の特徴を理解すること

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将来に向けた投資の助けになる制度として、iDeCoやNISAといった言葉をよく耳にすると思います。

どちらも、将来に向けた投資に有効な制度です。

もしかすると、今、この記事を読んでいるあなたは、

「iDeCoとNISA、よく聞くけど何が違うのか詳しく知りたい」

「iDeCoとNISAを比較して考えたい」

といったことを思っているのではないでしょうか?

iDeCoというのは、確定拠出年金の個人型です。

公的年金とは別に、老後に向けてお金を積み立てることができ、所得税や住民税が減ったり、運用期間中の運用益に対しては非課税であるといったメリットがあります。

NISAというのは、年間120万円までの投資額であれば、運用益に対してかかる税金が非課税になるという制度です。

この記事では、iDeCoとNISAの特徴を比較して、両者の違いをさらに詳しく解説していきます。

iDeCoへの加入やNISA口座の開設を検討している方の助けになれば幸いです。

1.iDeCoとNISAの違いを比較

では、iDeCoとNISAの特徴を比較していきましょう。

1-1.拠出できる金額

まず、iDeCoとNISAには拠出できる金額に違いがあります。

NISAは年間120万円の投資 × 5年間 の金額に対しては非課税対象になります。

言い換えると、それ以外の枠に対しては非課税になりません。

一方、iDeCoの場合は、毎月の拠出金額に上限はあるものの、NISAのような5年間といった制限はありませんので、長期的に見ると大きな金額で運用できます。

1-2.加入できる条件

加入できる条件にも違いがあります。

NISAの場合、国内在住の20歳以上であれば、誰でも加入することができます。

一方で、iDeCoの場合は加入条件があります。

例えば、60歳以上の方や、国民年金保険料を払っていない人は加入することができません。

また、会社にお勤めの方は、既に「企業型」の確定拠出年金に加入している場合があるので注意が必要です。

企業によっては、iDeCoに加入できない場合があるからです。

1-3.選択できる運用商品

選択できる運用商品の違いもあります。

NISAは、一般に売られている商品の中から幅広く選択することができます。

また、手数料の安いETFを選択することもできます。

一方で、 iDeCoの場合は選べる商品が限られています。

また、 iDeCoは外国株式のインデックスファンドで手数料が安い場合があります。

1-4.売却・換金できる条件

売却・換金できる条件も違っていて注意が必要です。

iDeCoは原則的に60歳以上にならないと、拠出した金額を受け取ることはできません。

これはiDeCoの良いところでもあり、悪いところでもあります。

60歳以上にならないと受け取れないので、長期投資に向いていて、ほんの出来心で商品を売却してしまうということを防げます。

一方で、急に手元にお金が必要になっても、60歳になるまでは、iDeCoで拠出したお金は取り出せません。

iDeCoを利用する場合は、60歳になるまで受け取れないということに注意する必要があります。

NISAの場合は、年齢に関係なくいつでも売却することが可能です。

1-5.商品の変更について

途中で運用商品を変更したくなったときにも違いが出てきます。

先ほど、NISAは年齢関係なくいつでも売却可能だと述べましたが、一度売却したら、その枠への再投資はできなくなってしまうので注意が必要です。

iDeCoの場合は、「スイッチング」という方法で、商品を途中で変更することができます。

1-6.手数料について

最後に手数料の違いについて解説します。

iDeCoの場合、加入時や運用期間中などに手数料がかかります

まず、新規加入時に国民年金基金連合会に2,777円の加入時手数料を支払う必要があります。

そして、運用期間中を通じて、口座管理手数料を支払わなければいけません。

支払う金額は月額167円で、内訳は国民年金基金連合会に103円、信託銀行に64円です。

また、運営管理機構によってその他手数料がかかる場合があります。

一方で、NISAの場合、口座開設・維持は無料ですることができます。

ただし、信託報酬はiDeCoと同様にかかるので注意が必要です。

これまで見てきた違いを表にまとめると次のようになります。

iDeCo NISA
拠出できる金額 長期的に大きな額で運用可能 年間120万円 × 5年間 のみ
加入条件 加入できない人もいる 国内在住の20歳以上なら誰でも
選択できる運用商品 限られている 幅広く選択できる
売却・換金条件 60歳になるまでできない いつでもできる
商品の変更 スイッチング可能 売却したらその枠は使えない
手数料 加入時や運用期間中に手数料がかかる 口座開設・維持は無料

2.iDeCoとNISAを併用する?

ここまでiDeCoとNISAの特徴の違いを比較してきました。

注意していただきたいのは、

「iDeCoよりもNISAの方が優れているからiDeCoにだけ加入する」

「NISAの方が優れているからiDeCoには加入しない」

など、優劣をつけてどちらか一方を切り捨てるのは、あまりおすすめではありません。

あくまでも、ご自身の資産運用全体の中のiDeCo、資産運用全体の中のNISA、という考え方をした方が良いでしょう。

それぞれの特徴を活かして、iDeCoとNISAを上手に併用するというやり方もあります。

例えば、外国株式のインデックスファンドを確定拠出年金に集中的に割り当て、運用手数料が安いTOPIX連動型ETFは確定拠出年金で投資できないためNISAに割り当てる、と言った方法が、書籍『確定拠出年金の教科書』(著者:山崎元)の中で紹介されています。

3.まとめ:iDeCoとNISAの違いを理解して合理的な投資を

老後に向けた投資のキーワードとしてよく耳にするiDeCoとNISAの違いについて解説しました。

大切なことは、比較して優劣をつけることではなく、それぞれの特徴を理解することです。

iDeCoへの加入や、NISA口座の開設を検討している方は、両者の特徴をおさえた上で、合理的な投資をしましょう