老後破産の原因とは?なぜそうなるのか?対策を立てる!

どうして老後破産が起きるの?

老後破産というキーワードは年々身近な存在になりつつあります。

高齢化が進展しつつあった2014年時点で200万人を超える高齢者がその状態に近くなっているとされており、2020年はそれをはるかに超える人数が同様の状態になっている可能性が高いのです。

このような数字の目の前にすると暗澹たる気分にさせられますが、それでも行動を起こすことで老後破産するという可能性をいくらか確実に減らすことができるのです。

老後破産は非常に多くの原因があり、すべての原因を排除することは困難です。

しかし、老後破産はこれらの原因が複合的に重なった結果引き起こされることも多く、重なった原因のいくつかを回避することができれば、結果として老後破産状態を軽減、または全く影響のない状態まで回避することもできるのです。

そういった意味で老後破産に陥りやすい原因を一つずつ知っていき、それを知ったうえで具体的な対策を立てさえすれば老後破産の憂き目に遭うこともかなり減ります。

この記事では、主な原因を紹介しそれらの具体的な対策を提案していきます。

この記事を読めば老後の不安がいくばくか軽減されることも期待できます。

1.老後破産の原因とは?

老後破産の原因は、収入の減少と出費の増大とに大別されます。

収入の減少は年金退職金の減少、出費に関しては医療費予想外の出費寿命が延びた熟年離婚借金の返済ができなかった金銭感覚が現役のまま、などです。

もちろん、これが以外にも様々な原因があり、すべてを紹介しきれませんが、多くのケースで老後破綻の引き金になる原因としてこれらを紹介していきます。

1-1.年金が不十分

かつては現役並みの年金を受け取る人が少なくありませんでしたが、現在は支える人数に対し受給する人数があまりに増えすぎたためにその金額も年々減っています。

年金が減れば生活も当然苦しくなりますから、それがきっかけで老後破産に進むということも少なくありません。

しかし、これはあくまで原因の一つであり、単独で老後破産を引き起こすことは年金受給を受けていないという人以外にまれです。

1-2.当てが外れた退職金

退職金もかつては家がもう一軒買えるくらいその金額も多かったのですが、現在では一部の大企業の役員を除き、そこまでの金額を受け取れる人は少なくなりました。

またキャリア官僚も天下りのたびに退職金が支払われるということが繰り返し行われていましたが、現在では余程の高級官僚でない限りそういった待遇ではなくなっているのが現状です。

まして終身雇用が崩壊し、外資系の企業のような雇用スタイルになって行こうとしている現在、勤続年数で計算する退職金の金額では予想外の少額であることも珍しくありません。

退職金を運用し、それで生活していこうと考えている方にとっても、その額の少なさによって老後の計画が破綻し、老後破産の発端になるというケースもあります。

1-3.医療費が生活を圧迫

老後の一番の出費は社会保障費の支払いですが、それは健康な状態であるケースです。

実際は何かしらの疾患を抱えて生活するのが当たり前であり、それらの治療費や症状を進行させないための療養費などの出費が非常に多いというのが現状です。

また、手術や検査も高度化するに従い、その費用も増大しており、かつてはX線写真程度だった画像検査も現在ではMRIをはじめCTや骨密度検査、時に骨シンチグラフィやPET、エコーなど多彩な検査方法が開発され、料金もX線写真の比ではなくなっています。

このように僅かな治療を受けるためにも大きな出費を伴うことも少なくありませんし、収入が減少したうえに医療費が追い打ちをかけるということが致命的になることも多いのです。

1-4.予想外の出費

予想外の出費は多岐にわたります。

例を挙げていくと、災害による家などの財産喪失子どもの引きこもり詐欺に遭う車や家などの破損資産運用の失敗といったものも挙げられます。

さらにこれら以外にも自身や配偶者、家族など様々なトラブルの発生によって予想もしない出費が起こることがあるのです。

最悪、子供夫婦が死亡し孫を養うということも可能性としてゼロではありません。

1-5.寿命が延びた

寿命が延びることはとても素晴らしいことです。

これは古来から慶事として様々な言葉を与えられている位です。

しかし、現在にあっては必ずしも良いことばかりではなく、予想以上に長生きをしてしまったがために資産が底をつき、破産状態になったということもあります。

かつては子孫が経済的にも心身的にも支えとなりましたが、現在では家族関係の希薄化やそもそも子孫がいない独り身というケースも珍しくないため公的な支援に頼らざるを得なくなっています。

しかもその公的な支援すら将来的に破綻を迎える可能性もあり、寿命が延びることはむしろ不吉であるという風潮すら出てくる可能性があります。

1-6.熟年離婚

仕事一筋で人生を歩み、社会的に成功を収めた方であっても、自分の家庭を犠牲にしている方は少なくありません。

その結果熟年になって離婚という憂き目に遭い、さらに慰謝料などを支払う必要が出てくることすらあります。

しかも相手はすでに10年以上前から資産の準備をし、気づいたらこちらにはほとんど資産がないということすら珍しいことではないのです。

慰謝料の支払いと資産の喪失という二つの経済的なダメージを受けることで老後の生活は一気に破たんへと突き進む可能性もあります。

また、子どもがいても配偶者側についてしまった場合は、誰も頼れなくなります。
そこに健康問題や様々な問題が重なれば確実に老後破産です。

1-7.借金が現役時代に返済できなかった

最近は実家を出て、あるいは都市部に就職して現地でマイホームを建てるのが当たり前になりました。

このような生活スタイルになると必ず行うのが住宅ローンです。

少しでも立派な家、自分らしい家を建てようと思うと平気で100万円単位で予算が増えていき、結局退職金を当て込んで無理なローンを組んでしまうことがあります。

そして定年退職した後も借金を支払うことになるという方が少なくありません。

こういった行為で老後の資金がローンに消えていき、それが老後破産の遠因になることも少なくありません。

1-8.金銭感覚が現役の感覚

習慣は直すのが困難です。

金銭感覚が最たる例で、現役時代企業の役員や役職があった頃の感覚で、高い車に乗って豊かな生活を老後も謳歌するという方が多くいます。

確かにこれらの方は一般の方よりも年金なども多いため、最初のうちは問題ありませんが、老後は長い道のりですから、いずれ破たんを迎える日がやってきます。

それを知らずに、または習慣を直せないまま老後を送るのも実は老後破産の原因として少なくありません。

2.原因を知って対策を

原因をお話ししてきましたが、実際はほんの一例にすぎません。

しかし、知っておくだけでもかなり破産を回避するのに有効な手段になります。

さらに、具体的な対策を立てて行動することで前向きな老後を迎えられるのです。

そんな対策について紹介します。

2-1.余裕のある貯蓄

当然ですが、お金があれば回避する可能性は一気に破産しにくくなります。
一番は貯蓄です。

今の生活が精いっぱいという方も少なくありませんが、収入をあらかじめ一定額貯蓄や資産運用に回すことで利子によって本来の資産よりも増やすことが可能になります。

そのため、今の生活をさらに落として将来に備えるというのも重要なのです。

そう聞くと味気ない人生のように思えますが、これは将来の生活スタイルの習慣をつけるうえで重要と言えます。

目安としては3,000万円程度を目標にするのが理想ですが、無理でも可能な限り資産を貯めましょう。

2-2.現役のころから省エネ生活

現役のころから質素な生活、いわばシンプルな生活を身に着けるだけで老後破産は、かなり防げるようになります。

収入が少ない方であっても客観的に見ればかなり豪奢な生活を送っている方が少なくありません。

確かに生き方は人それぞれですが、将来の老後を考えれば今からシンプルな省エネ生活を送るという習慣を身に着けることで、老後破産を防ぐ大きな助けとなります。

2-3.働けるうちは働く

定年になったら、完全に働くのをやめて趣味に没頭しようと考えている方も少なくありません。

しかし、そういった生活は将来期待できるものではないのです。

年金や退職金は確実に減りますから、何をしてでも食っていくという気持ちで動けなくなるまで働くことです。

辛いことも多いですが、その分充実した毎日を送ることもできますし、実際に高齢で活躍されている方の多くは何かしらの仕事(農業含む)をしているケースがほとんどです。

自分の持てる力を最後まで社会や自分のために使い切りましょう。

2-4.心身の健康を保つ

心身の健康を保つことも重要です。

医療費が大きな出費となることは老後破産の原因でお話ししましたが、やはり普段から身体を動かしたり、社会とのつながりを持つことで心身の健康を保つことができるようになります。

確かに高齢になれば何をしても病を得てしまうことが少なくありませんが、それでも何もしないよりはずっと確実に心身の健康を保てる確率は上がるのです。

3.老後破産の原因と対策まとめ

老後破産に陥る原因と、それに対する対策をご紹介しました。

老後破産する原因をあらかじめ知っておき、具体的な対策を立てることで前向きな老後を迎えることに繋がります。