早期退職に必要な貯金額は?早期退職のメリット・デメリットを紹介

早期退職したい

「早期退職をしたいと考えているけど、必要な貯金額はいくらぐらいなんだろうか?」
「95歳まで生きるには夫婦で約2,000万円貯蓄が必要とニュースで流れていたけど、心配だなぁ。」

という疑問や不安をお持ちの方に向けて、老後に必要な貯蓄金額の一般的な計算方法や、その金額を貯めるための方法、早期退職のメリットやデメリットについてご紹介します。

早期退職を考えている方のお役に立てれば幸いです。

1.早期退職に必要な貯蓄金額

早期退職をするためには、先立つお金は必要です。まずは必要な貯蓄金額を計算するところから始めましょう。

1-1.計算する必要がある項目

必要な貯蓄額は「①収入-支出」×「②退職してから亡くなるまでの年数」が必要になります。
一般的に仕事を退職してしまうと、①は収支がマイナスになり、早期で退職すればするほど②は大きくなるので、必要な貯蓄金額は大きくなります。

さて、一般的な「①収入-支出」を考えてみましょう。
生命保険文化センターホームページ(当該ホームページは総務省「家計調査年報」より計算)によると、60歳以上で無職にある2人以上世帯の家計の平均は可処分所得が17.7万円に対して、消費支出が23.8万円となり、1か月間に6.1万円不足することが示唆されています。

1-2.55歳で早期退職する場合の例

上記の例を踏まえると、55歳~64歳の10年間の間は年金も無く、支出のみをすることになるため、23.8万×12か月×10年 = 約2,856万円、また85歳まで生きることを想定すると、この20年間に6.1万×12か月×20年 = 約1,464万円、合計30年間に円かかる計算となり、退職金を含め、55歳の段階で約4,300万円の貯蓄が必要となる計算となります。

しかも、実際は就業期間が40年より短いため、年金は予定より少なくなります。
また、上記の場合以外においても、子どもが独立していなければ、その分のお金もかかりますし、親が介護状態などであるなど、各家庭の環境により、追加のお金もかかってきます。

上記の金額はあくまで、自身の夫婦だけで、85歳まで生きるとなると、このくらいの金額が必要になってくるという目安として考えてください。
また、もちろん自身の収入額や、配偶者が働いているか否かでも年金額は変わってきますので、正確な金額が知りたいとなった場合、FPなどに相談されることをお勧めします

2.貯めるための方法

それでは、上記のような金額を貯蓄するためにはどうすれば良いのでしょうか?

「貯蓄を増やす」「支出を減らす」の2つのアプローチをご紹介しようと思います。

2-1.貯蓄を増やすという考え方

貯蓄を増やすという方法は、色々あります。

詳細はそれぞれ本などで、自学自習していただきたくことになりますが、概要だけご紹介します。

①貯金:まず一番手堅いのは貯金です。貯金をするコツは給与天引きであらかじめ貯金をすることです。また、年末などにネットバンクなどでキャンペーン利率となる定期預金なども行われているので、少しでも高利率で預けたい場合は、銀行を変更しましょう。

②副業:自身の給与だけで、十分に収入を得られない場合は、副業を行うことが考えられます。一般的には本業を終えた後にアルバイトを行うか、アフィリエイトなどのネット副業を行うことになります。

上記の2つについては、投資をする訳ではありませんので、リスクは伴いません。以降で紹介するものは、リスクを伴うことになります。

③インデックス投資:日経平均やTOPIX、S&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資のことを言います。比較的リスクは少ない分、収益もそこまで大きくならないのが特徴です。

④株・FX:株もFXも選ぶ投資先次第ですが、大きくリスクを取れば大きなリターンが見込めます。ただし、投資する時は「余裕資金で行う」という点は鉄則です。万が一、生活費を投資資金として、想定外の値動きが起こった場合、「早期退職のための貯蓄」といった状況ではなくなってしまいますので、絶対に無理はしないでください。

投資に不安がある方は投資信託で資産を作りたい人向けのセミナーがあるのでそういったものも活用しましょう。

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2-2.支出を減らすという考え方

支出に関しては、まず自身の支出を「固定費」と「変動費」に分けましょう。

固定費とは、日々の行動や選択に関係なく定期的に一定額がかかる費用のことです。

変動費は、日々の行動や選択に応じて変動する費用のことです。

固定費の例
  • 住居費(住宅ローン、家賃)
  • 水道光熱費の基本料金部分
  • 通信費の基本料金部分
  • 生命保険・損害保険の保険料
  • 習い事の月謝など
  • 小遣い
  • 車関連費(車のローン、駐車場代)
変動費の例
  • 日用品代
  • 被服費
  • 娯楽費
  • 理美容費
  • 交際費
  • 医療費
  • 交通費

そして、貯蓄を増やすには。今後、永続的にコストとして負担し続けなければならない、固定費を削るところからスタートしましょう

特に生命保険などは累計金額では、人生で2番目に大きな買い物と言われますので、高すぎると感じている場合は、見直しを検討しましょう。

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さらに保険見直しだけでなく「家計チェック」「賢い貯蓄方法」「賢い節税方法」「住宅ローンの見直し」「住宅購入のコツ」などのアドバイスを提供して、総合的なお金の問題解決もしてくれます。

また、都心に住んでいる方については、自動車について、どの程度の頻度で乗車しているかなどを冷静に確認し、必要ではない場合、自分の車を手放すことも検討しましょう。

手放す場合は、車が必要になった場面で、車のシェアリングなどを活用するなどして、対応しましょう。

また、変動費についても、自身が我慢出来る部分については、見直すことで大きく貯蓄を貯めるきっかけになります。

例えば毎月、被服費に5万かけているような人ならば、見直すことで、貯蓄を増やすことが出来ますので、まずは家計簿などを付け、どこにお金をかけているか、見直すことからスタートしましょう。



3.早期退職のメリット

早期退職のメリットは、そもそも「早期退職をすること自体のメリット」と「早期退職をすることにより生まれる時間の使い方のメリット」の2つに分かれます。

3-1.早期希望退職制度の活用

「早期退職をすること自体のメリット」になります。

今、お勤めの会社に、早期希望退職制度があるならば、退職金も通常の退職金よりも上乗せされて支払われるケースがあります。

また、大体の場合「会社都合による退職」となりますので、働く意思を示し、所定の手続きを踏んだ場合、失業給付を自己都合退職により退職した場合より、長期間給付出来ることもメリットになります。

3-2.時間が増えて自由に使えるようになる

「早期退職をすることにより生まれる時間の使い方のメリット」になります。

早期退職した場合、「自由に使える時間が増える」という点は、一番最初に思いつくメリットではないでしょうか?

自由に出来た時間の使い方は、いつでも休みたい時に休んで良いし、旅行に行きたいタイミングで旅行に行っても良いです。

会社員の頃はやりたいと思っていたけど、時間が無くて出来なかった趣味に時間を費やすのも問題ありません。また、自分で別の事業を興して社長になっても良いのです。

このように、自己実現をするために自由に時間を使うことが出来るという点が、早期退職をすることの最大のメリットでしょう。

4.早期退職のデメリット

早期退職については、上記のようなメリットがありますが、次のようなデメリットもあります。

4-1.貯蓄が必要になる

上記にも記載しましたが、通常の65歳定年よりも必要な貯蓄金額は大きくなります。

特に年金を受給可能となる65歳までの10年間については、副業等で収入を得る仕組みが無い状態ですと、無収入で10年間過ごす必要が出てくるので注意が必要になります。

4-2.退職金・年金が減る

退職金については、会社ごとの退職金制度の内容にもよりますが、一般的には勤続年数が高い方が退職金は大きくなります。早期退職する分、退職金は減る可能性が高いという点には注意しましょう。

また、年金についても、その受給金額は「年金をもらい始めるまでの平均給料」と「加入月数」によって決定します。そのため、離職期間が生じると年金の総支給額も減額する、という認識が必要です。

4-3.周りに友達が居ない可能性が高い

早期退職により、自由に旅行に出かけたり、趣味に時間を費やしたり、好きなことを勉強したりと、たくさん楽しく過ごす方法は思いつきます。

しかしながら、今、自分が付き合っている友人・知人が必ずしも同じように早期退職出来るでしょうか?一般的には、全員が全員早期退職するということは起こりません。

そのような状況になった場合、旅行をしようとも、友人とはタイミングが合わない。話の内容が合わなくなってきます。

4-4.時間を持て余す

早期退職したことにより、「旅行がしたい」となった時、実際に旅行に行きたいというタイミングで旅行に出かけたとします。実際に、考えなければいけないのは、その旅行に飽きるなどという状況になった場合です。

せっかく、早期退職をして自由になる時間を手に入れたのに、やりたいことが無くて、時間を持て余すようなことになっては、非常にもったいないことになります。

5.まとめ

早期退職に必要な貯蓄金額は、将来受給出来る年金額等にも大きく影響しますが、特に年金を受給出来る65歳までの無収入の期間を貯金で補わなければなりません。

また、早期退職した場合も、退職することによって得られた時間をどのように充実させて過ごすかのアイデアが無ければ、せっかくの時間を無駄に過ごすことになります。

自由になった時間を、「私はこのように使いたい」と明確に決まっている場合は、是非、早期退職に必要な貯蓄額を明確にし、今ある貯蓄をさらに増やすために、投資などにチャレンジしてください。